瞑想と呼吸法
呼吸は身心の状態に影響を受ける
穏やかな気持ちの時、人はゆっくり呼吸しています。
これに対して身心が緊張していると、早くて浅い呼吸になります。
「大丈夫だ、深呼吸しろ」
と言われるまで、自分の状態に気づきません。
無意識のうちに、呼吸は身体的・心理的影響を受けているのです。
呼吸は自律神経支配なので自動制御されています。
呼吸は心臓の鼓動と一緒。
生命維持のため、自然に動いています。
この自然に動いている呼吸器系ですが、
自律神経の中では唯一、自分の意思でリズムを変えることができます。
早くもできるし、ゆっくりにもできます。
瞑想やメンタルトレーニングでは、
呼吸のリズムを意識的に変えることによって身心に良い影響を与えよう、
という考え方があります。
胸式呼吸
ふだん、私たちは胸式呼吸で生活しています。
胸式呼吸という言葉を辞書で調べてみると…
胸式呼吸とは、胸郭の肋骨(ろっこつ)についている
肋間筋によって行われる呼吸をいう。
…とあります。
胸式呼吸は多くの空気を取り込むことはなく、吐き出すこともありません。
間違った呼吸というわけではありませんが、たまには深呼吸したり、腹式呼吸するといいでしょう。
また、胸式呼吸で瞑想することはありません。
腹式呼吸
就寝中やリラックスしているときは、だいたい腹式呼吸です。
腹式呼吸という言葉を辞書で調べてみると…
腹式呼吸とは、腹筋や横隔膜の運動によって行う呼吸をいう。
…とあります。
試していただきたいんですが、ご自身の呼吸を数えてみてください。
すると自然に腹式呼吸になります。
腹式呼吸は、息を吸うとお腹が膨らみ、息を吐くとお腹が凹みます。
瞑想するときは、ぜひ腹式呼吸で。
逆腹式呼吸
ん?腹式呼吸の逆??
これは、お腹が膨らむタイミングに違いがあります。
逆腹式呼吸では、息を吸うときにお腹が凹み、息を吐くときにお腹が膨らむんです。
人によって解釈の違いがあると思いますが、逆腹式呼吸はパワー系の呼吸法です。
逆腹式呼吸を使うのは…
・大声を出す時
・歌を歌う時
・重い物を持ち上げるなど力を出す時
・ボールを蹴る時、投げる時
試しに「ハッハッハッハッ」と呼吸を刻んで発声してみましょう。
逆腹式呼吸になるほど、ハッキリ声が出ます。
その時、お腹が連続で張り出します。
運動時、発声時以外にも、気が満ちる呼吸として、この逆腹式呼吸は大事です。
精神統一というか、気合を入れるというか、そういう呼吸なら逆腹式呼吸が最適です。
呼吸をコントロール
気持ちを落ち着けるためには腹式呼吸。
気合いを入れ、集中力を高めるためには逆腹式呼吸。
瞑想時の呼吸は、通常、腹式呼吸ですね。
鼻呼吸と口呼吸
息を吸うときは鼻から。
これは決まり事のようなものです。
瞑想、ヨガ、スポーツ、医学的理由、どの分野からも鼻呼吸が推奨されています。
口から息を吸うのは水泳時くらいかもしれませんね。
息を吐くとき、これは議論があります。
(1)鼻から、(2)口から、(3)鼻と口、両方で。
同じ分野、競技でも指導者によって意見が分かれます。
ヨガ、瞑想では息を吐くときも鼻から、というのが多数派です。
瞑想の基本

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